地図を見ながら歴史書を読む楽しさ 

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生存報告がてらに、記事を少し。

最近、地図を見ながら「戦史」を読むのが楽しくてしょうがない。
今は便利な世の中になったもので、フリーソフトや有志の尽力によって、簡単に世界中の地形図が手に入ります。まったくありがたいことです。
最近は、Google Earthで「戦史」に出てくる地名やポリスの位置にあたりをつけて、OpenStreetMapのCYCLE MAPで地形を等高線表示させて現地の地形を確認しています。
(Google Mapだと、等高線は表示されるが、高さごとに色分けされないので見づらい。OpenStreetMapマジ最高!)

地形がわかると、白地図だけではわからなかったことがかなりはっきりしてきます。

 
たとえば、ペロポネソス半島とアッティカ、ボイオティアを結ぶイストモス地峡。

イストモス1

解説のために、OpenStreetMapから画像拝借。(一応Freeのはず)
さて、このイストモス地峡、幅は細いところで8km、太いところで20kmくらい。
白地図で見ると、なんてことはない陸路に見えますが……。

イストモス2

こんな風に、実は地峡のど真ん中を山脈が遮っています。

イストモス3

山脈のアップはこんな感じ。
この山脈、東西に800~1000mの尾根が連なっていて、最高点はなんと1300mを超えていますし、海の間際でも200~300mの標高がありますので、ほとんどの部分は切り立った断崖になっています。
第一次ペロポネソス戦争の時、アテナイは一時この山脈を利用してペロポネソス同盟軍の移動を妨害していますが、この地形なら十分に可能な作戦でしょう。
(「天下の険」と謳われる我が国の箱根でも、芦ノ湖畔あたりで標高700mくらいです)
白地図を見ただけでは、これはちょっとわからないことです。

地形図で見ると、ギリシアは本当に平地の少ない土地で、道の発達していない古代なら、本土間の移動ですら船で行き来するほうが圧倒的に楽なのがよくわかります。
また、こういう地形図をみると、ポリスがなぜそこに建設されたのかも非常によくわかります。
海に面した平原にある丘には、たいていポリスが建設されていますし、山脈の谷間の出入り口や盆地にも、だいたいポリスが作られています。

ギリシアの都市は、けっこう古代のポリス名を現代ギリシア語読みしたままの場合が多いのですが、町の中心地はやはり開けたところに移動しています。しかし、地形をみると、だいたい近くに丘があって、そこに神殿跡があり(これはGoogleEarthで確認)、「あ、古代ではやっぱりこっちがアクロポリスだったか」と分かったりします。
(まぁ、すべてのポリスにアクロポリスがあるわけじゃないんですが)

普段本を読むのは電車の中なので、家に帰ってから気になる地名を地形図上で探すのですが、これがもう楽しい。
気がつくと、動画作成よりも時間を食ってしまっていたり……。

「アイペロ」の続きは、只今鋭意製作中ですよ。念のため。
 
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